お客人が来ることになったので、おもてなしにホットコーヒーを出そうかと
ペーパーを取り出したのですが、大サイズのペーパーを切らしていて
1杯点て用のペーパーしかありませんでした。
1杯点てだと時間がかかって面倒なので
氷水に漬けて冷蔵庫に保管しておいた
大サイズのネルを引っ張り出しました。
ネルで点てると後片付けなど
それはそれで面倒な点もありますが
たまには使おうと思い立ちました。

ネルをやぐらにかけて、深煎りのコーヒー豆500gを中細挽きにしてセット。
お客人はご年配の方が多いので、酸味のあるコーヒーよりも
良質な苦味があって、酸味がほとんどないコーヒーの方が
美味しいと言ってもらえるかなと思い、深煎りブレンドにしました。
ブラジルサントスNo2、グァテマラ、コロンビアのブレンドです。
さてと、蒸らしからいってみます・・・

1杯点ての量では見られない光景ですね。どんどん膨らんでいきます。
この膨らみをどうしてもドリッパーだと阻害してしまい
横への膨らみには限界があり、上方にしか膨らみませんが
ネルですと布が膨らみに合わせてくれるので四方八方に膨らみます。
コーヒー豆の自然な動き、活動を阻害しないのだから
美味しくないわけがありません。って言い切ってはいけませんね。
あくまで自分の好みですね。
しっかり蒸らしてあげます、それこそ膨らみが収まるまで待ってみます。

40秒後、まだまだ膨らみますね!もう少し待ちます。

1分経って、ようやく落ち着いてきて、ガスが抜けている穴が出来ています。
このあたりで2投目参ります。

2投目の泡立ちも気持ちがいいです。
しっかり蒸らしたおかげで2投目で湯の道が決まりました。
今回、湯温度は苦味をより引き出す為に高めの約90℃。
湯量は豆の泡立ちの様子で決めようと、今の段階では決めていません。
泡立ちが平坦になるのを待ち、続いて3投目・・・

2投目と同様の泡立ち、まだ湯を落とせます。
今のところ湯量は約1400ccです。カリタのドリップポットで落としています。
続いて3投目・・・

泡立ちと湯の道は2投目と同様ですが
ネル傍の、豆の端の部分がめくれて内側に引っ張られています。
これ以上、湯を落とす湯の中を粉が泳ぐことになり
雑味と呼ばれる成分までコーヒー液に溶け出しそうなので
ここで止めておきます。
湯は約20%、粉が吸うので2100cc落として
コーヒー液として落ちたのは約1680cc。
カップ1杯150ccで約11杯分点てることが出来ました。
これでお客人数分、おかわりと言われても間に合います。
おかわりしてくれるほどであれば嬉しいですが。
さて、自分でも飲んでみます・・・
想像通りの味わい、嫌味のない飲みやすく良質な苦味。
全体的にまろやかなのはネルのおかげであり、
全て落ちきる前にネルのやぐらを外して、ドリップを止めたためですね。
これならご年配の方々にも抵抗なく飲んでいただけるものと
思っております。
お客人の感想は後程。
では今日はこのへんで。
コメント