バリスタを始めてそろそろ20年、コーヒーの楽しみ方は様々なれど、真の嗜好品の域を目指したいものです。

焙煎後約3週間経ったエチオピア グジをステンレスフィルターで点てて飲んでみました。

ステンレスフィルター

そういえば今までエチオピア グジをステンレスフィルターで点てて

飲んでみたことがなかったなと思い立ち

今回のこのエチオピア グジも焙煎後約3週間後で角が取れてきた頃合い

試しに点ててみるには丁度良い状態でもあるので

焙煎直後との味わいの比較もしてみたいと思います。

まずはこのエチオピア グジ、どれだけ浅煎りなのか

手元に深煎りのイルマスペレイラがあるので比較してみます。

イルマスペレイラ↑

エチオピア グジ↑

おわかりいただけますでしょうか。ホワイトラインも沢山あります。

見た目からも酸味が楽しみな豆なのが、よくわかります。

この豆を苦味、酸味、コク、キレ等を平均的に出す為に

中細挽きで量は15g、ステンレスフィルターにセットします。

ステンレスと浅煎りグジのコントラストが

私にとっては良い塩梅で好きですね。

湯量はカップ1杯分の150CC、湯温度は酸味に片寄らない様にする為

高めの約90℃。

では、蒸らしから・・・

まだまだかなり泡立ちます。しっかりガスを抜いてやります。

普段より長め、約30秒間蒸らしてから2投目・・・

2投目でも、まだまだ若々しく荒々しいのがわかります。

勢いよくフィルターのメッシュへ流れていきます。

続いて3投目・・・

フィルターのメッシュへ流れついた道はそのまま

これ以上にメッシュへの道が作られることはなく

泡は上方向へ、かつ豆全体に湯が染み渡っています、良好です。

さて、飲んでみます・・・

今回は中細挽きで、ステンレスフィルターはメッシュが粗いので

微粉が多く出ましたね。

グジの特徴のひとつでもあるオレンジの様な風味が強く出ています。

それでいてステンレスフィルターで点てたにもかかわらず

舌を包み込む様な酸味は、コロンビア スプレモ系の様な

舌の外周に刺さってくる様な酸味ではなく優しい酸味。

角が取れてカカオの様な風味も出てきました。

焙煎直後の単純な味わいから複雑な味わいになってきましたし

これぞ今年のTHE珈琲という様な風格が漂います。

先日、焙煎後約1ヶ月が経ったブルーマウンテンNo.1を

フレンチプレスで点てた際に感じた存在感と同様な存在感。

1ヶ月が経って味わいに変化が起こっても

底辺にある元々持っている良質さは変わらない

1ヶ月経ったって同じ豆には違いないのだからと言われれば

それまでなのですが

この良質さには、なかなか出会えませんね。

たとえ、同じブルーマウンテンNo.1、同じエチオピア グジであっても

収穫年が違えば出来も違ってきます。

またこの良質さに出会えた事への感謝と

またこの良質さに出会えることを祈って

今日はこのへんで。

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