パナマと聞いて、皆様はもうお気づきかと存じます。
あの話題のエスメラルダ農園と同じ地区にある農園産の豆です。
こちらもかれこれ、50年近くも営んでいる名農園です。
この豆も私が珈琲好きなのを知っている知人から
30g程譲ってもらいました。またも出会いをくれた知人に
この場でお礼申し上げます。
ふと、パナマ エスメラルダ農園と、ここで書いていて
思い出したことがあります。
それは少し昔の話。とある農園の経営者達が
うちもゲイシャ種をやりたいとゲイシャ種の苗を探し出しました。
確か、この時エスメラルダ農園さんからは購入できなかったはずです。
ゲイシャ種の苗を扱っている別の業者をようやく探し出し
この農園の経営者達は購入します。
苗からコーヒーの実を収穫するまで約5年
精魂込めて苗を育てて無事にコーヒーの実を
収穫することができたのですが・・・
あれ、これゲイシャ種じゃないぞ・・・!?
苗を購入した際に業者が
ゲイシャ種の隣に置いてあった苗を
間違えて渡してしまったそうです。
落胆はしつつも、珈琲液にして飲んでみると・・・
あれ!これはこれで美味いな!!
それでいて少しゲイシャの味わいにも似ているし・・・
どうやら業者の研究室でゲイシャ種の隣に置いてあった際に
成分が混ざったのではないかと言われています。
このゲイシャ種との混合種かもしれない種の名は
「ティピカ メホラード種」と名付けられて
今や貴重で人気もある豆となりました。
こういったことがあるので、もしかしたら
今回譲ってもらった豆にもパナマの皆さんや
珈琲豆に関わる方達の努力の賜物が呼び込む
奇跡が降りかかっているかもなんて想像しながら
エアロプレスで点ててみます。
圧力でこの豆の持つ味わいを出してやりたくなりました。
飲みやすい苦味がかなり出るのではないかと思っています。

豆量は15g、湯量は少し多めの180CCにしてみました。
湯温度は少し冷まして約80℃。

ポタポタと珈琲液がサーバーに落ちてきたので

プランジャーで圧力をかけていきます。
およそ約30秒かけて、湯が染み渡った豆を
ゆっくりと押していきます。
さて、珈琲液が落ちきったので飲んでみます・・・
エスプレッソ級の良質な苦味がガツンと襲ってきた後に
私はハチミツのような甘味を舌に感じました。
実際にハチミツ程に甘いわけではないのですが
ほんのりとハチミツを食べた時に
舌に刺さってくる甘味と似ている気がします。
この辺りを、もっとはっきりさせたいので
残っている豆を使って、今度はフレンチプレスで
点ててみたいと思います。
では、今日はこのへんで。
コメント