先日、知人が譲ってくれたスマトラ島のマンデリン族が豆名前の由来
炭火焙煎が施された「スマトラ マンデリン」をフレンチプレスで点てたら
オイルは他の豆で点てた時と同じように出てくるとは思うのですが
この豆が元々持っていたはずの酸味が少しでも出てくるのか
せっかく10g残っているので、フレンチプレスにとって絶妙の量ですし
試しに点ててみたいと思います。
炭火焙煎が施されると特に酸味が隠れてしまいます。
炭火焙煎が大流行した時代は「酸味」=「酸っぱい」=「質の悪い珈琲」
というような風潮でした。これを消しにかかった中の一つの流派が炭火焙煎。
炭火の熱と香り付け、深煎りにすることで
現在でも定番のTHEアイスコーヒーというような味わいを
ホットコーヒーに持ち込み、受け入れられました。
エスメラルダ農園の先先代のオーナーが
ゲイシャを初めて売ろうとした際、やはり酸味=NGに近く
受け入れられずに倉庫に眠ってから約100年後
孫の代になって祖父が作ったそれを
試しに今の世の出したら、あれよあれよという間に大人気!
今や珈琲の概念をも変えたとさえ
言われています。わからないものです。
現在、ゲイシャの登場もあって酸味にも色々あることが
徐々に受け入れられつつありますね。
時間が経ってしまい酸素と結びついて酸っぱくなった酸味と
区別されるようになりました。
そういった中、炭火焙煎は少なくなってきましたので
この豆は今や貴重。
そういったわけで酸味を隠したこの「スマトラ マンデリン炭火焙煎」
フレンチプレスで点ててみます。

豆量10g、湯量は底の珈琲液は飲まず、上澄みだけを飲む為に少し多めの180CC
湯温度は酸味を極力出す為に低めの約80℃。
湯を豆へ・・・待つこと4分。

さて、飲んでみます・・・
おお!予想通り炭火焙煎の苦味がガツンと襲ってくるのですが
その中にほんの少量、パッションフルーツのような酸味を感じることが出来ました。
それでいてオイリーでザラザラ感はフワッと消えて、コクよりキレが勝っています。
私の好きな珈琲です!スマトラ マンデリンを譲ってくれた知人に改めて感謝です。
炭火焙煎の珈琲豆、またどこかで見つけたら
購入して試しに色々点ててみたいと思います。
今、炭火焙煎珈琲といえば、神戸の萩原珈琲さんでしょうか。
では、今日はこのへんで。
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