バリスタを始めてそろそろ20年、コーヒーの楽しみ方は様々なれど、真の嗜好品の域を目指したいものです。

ブラジル イルマス・ペレイラ農園産をV60ドリッパーで点ててみました。

V60

今回はドリッパーにスポットを当ててみます。

使用するドリッパーはHARIOさんのV60透過ドリッパーです。

KEY COFFEEさんから発売されているクリスタルドリッパーに

少し形状が似てますでしょうか。

このドリッパーの大きな特徴としては

①円錐形、②湯を注いだ際にドリッパーとペーパーの密着を防ぐリブ

③大きな1つ穴 この3つでしょうか。

ちなみにメリタさんから発売されている1つ穴のドリッパーと比較すると

左がHARIOさんのV60、右がメリタさんのドリッパーです。

わかりにくいかもしれませんが右端の少し高い位置にある穴が

メリタさんのドリップ穴です。

V60の穴はかなり大きくペーパーが少し穴から出るように作られています。

円錐型の角度は60度、だから名前に60が入っているのでしょうか。

ペーパーとドリッパーが密着せず少しでも間に空気が入るような設計

円錐型でペーパーが穴から出るところを観ると

ペーパーでネルドリップに近づけようという商品でしょうか。

(公式サイトにもネルという言葉が出ています)

ペーパードリップで、ネルの特徴である湯を豆に落とした際の

豆が持つ本来の自然な膨らみを極力邪魔しないでやることで

よりガスが抜け旨味が珈琲液に染み出し

かつ、まろやかで優しい味わいが出せるか、点ててみます。

豆量は20g、湯量はカップ1杯分の150cc、湯温度は約85℃で

落としてみます。

ドリッパー内部の溝「リブ」の特性をより活かす為に

蒸らしの時間を普段より長くしてみました。

ガスが抜けて、中心部分が凹みました。

焙煎後約3週間経っても、まだブクブク泡立ちます。

さて、飲んでみます・・・

劣化臭を微塵も感じさせない鮮烈なほうじ茶の様な「THE苦味」

深煎りなのにもかかわらず、今回だけかもしれません、後味に

パイナップルのような風味をほんのり感じさせてくれました。

本物ネルで点てた際の味わいとは、やはり違えど

近いところに来ているのではないでしょうか。

というのも、これはこれで新たな味わいの提案ではないでしょうか。

ネルを意識せずとも十分に存在しうる代物かと思います。

また違う豆でもこのHARIOさんの「V60」ドリッパーと

専用ペーパーフィルターを使って点ててみます。

では、今日はこのへんで。

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