今回はドリッパーにスポットを当ててみます。
使用するドリッパーはHARIOさんのV60透過ドリッパーです。

KEY COFFEEさんから発売されているクリスタルドリッパーに
少し形状が似てますでしょうか。
このドリッパーの大きな特徴としては
①円錐形、②湯を注いだ際にドリッパーとペーパーの密着を防ぐリブ
③大きな1つ穴 この3つでしょうか。
ちなみにメリタさんから発売されている1つ穴のドリッパーと比較すると

左がHARIOさんのV60、右がメリタさんのドリッパーです。
わかりにくいかもしれませんが右端の少し高い位置にある穴が
メリタさんのドリップ穴です。
V60の穴はかなり大きくペーパーが少し穴から出るように作られています。
円錐型の角度は60度、だから名前に60が入っているのでしょうか。
ペーパーとドリッパーが密着せず少しでも間に空気が入るような設計
円錐型でペーパーが穴から出るところを観ると
ペーパーでネルドリップに近づけようという商品でしょうか。
(公式サイトにもネルという言葉が出ています)
ペーパードリップで、ネルの特徴である湯を豆に落とした際の
豆が持つ本来の自然な膨らみを極力邪魔しないでやることで
よりガスが抜け旨味が珈琲液に染み出し
かつ、まろやかで優しい味わいが出せるか、点ててみます。
豆量は20g、湯量はカップ1杯分の150cc、湯温度は約85℃で
落としてみます。

ドリッパー内部の溝「リブ」の特性をより活かす為に
蒸らしの時間を普段より長くしてみました。
ガスが抜けて、中心部分が凹みました。
焙煎後約3週間経っても、まだブクブク泡立ちます。
さて、飲んでみます・・・
劣化臭を微塵も感じさせない鮮烈なほうじ茶の様な「THE苦味」
深煎りなのにもかかわらず、今回だけかもしれません、後味に
パイナップルのような風味をほんのり感じさせてくれました。
本物ネルで点てた際の味わいとは、やはり違えど
近いところに来ているのではないでしょうか。
というのも、これはこれで新たな味わいの提案ではないでしょうか。
ネルを意識せずとも十分に存在しうる代物かと思います。
また違う豆でもこのHARIOさんの「V60」ドリッパーと
専用ペーパーフィルターを使って点ててみます。
では、今日はこのへんで。
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